約 3,109,719 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1899.html
「思わねぇな。あんな雑魚共相手に。」 「多勢に無勢。万が一と言う事も有りましょう。」 「…有ったとしても人質になる止まりだろうよ。 どんなに女に飢えてようと、この鎧の下の肌を見りゃ…」 「政宗様ッ!」 荒げられた声に、政宗は続けようとしていた言葉を飲み込む。 そしてこちらを見る小十郎の眼がひどく真摯だった為、そのまま黙った。 「…その様な事、二度と申されますな。」 「……」 「帰りましょう。皆、心配しております。」 そう言って歩き出す小十郎の背中をしばらく見た後、政宗はその後ろに大人しく従った。 天下の独眼竜も、この家臣の前ではいつまで経ってもただの小娘だと、少々情けなく思った。 小十郎の馬は森の入口に繋がれていた 。そこに向かうまでの道のり、小十郎も政宗も無言のまま歩く。 少し前を歩く小十郎の顔を窺うと、相変わらずその表情は人を殺せそうに険しい。 それに小十郎は本気で怒ると黙り込む癖が有るので、これはまだかなり怒っているなと 政宗は内心ため息をついた。深く考えるまでもなく、 今日一日の自分の行動を思い返してみれば、小十郎の逆鱗に触れて当たり前だ。 政宗は潔く覚悟を決める事にした。 「…なぁ、小十郎。」 無言でこちらを見る小十郎に、一瞬言葉を詰まらせながらも、 政宗は続けた。 「言い訳はしねぇ。…その…今日は色々、俺が悪かった。 ぶつなり何なり気の済むようにしてくれていい。…だから」 「……」 「だから、何か言ってくれよ…」 小十郎が、歩みを止めてこちらに振り向いた。気をつけていたのに 語尾が僅かに震えていた自分を不甲斐なく思いながら、政宗は来るなら来いと身を堅くした。 小十郎は昔から自分の主君だろうと幼い女子だろうと一向に構わず 非があればビシビシひっぱたいて来る、いささか過激な守役だったのだが 政宗が急逝した父の跡目を継いだ後は、流石にそれも影を潜めていた。 だが今日当たりは拳で殴られても文句は言えないし、 何より今のように黙り込まれるよりはマシだと、政宗は近付いて来る小十郎を見上げた。 「政宗様。」 「あぁ。」 「では…御免。」 「いいぜ。…やれ。」 おなごBASARA 最終4
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1832.html
「あんたが奥州筆頭・伊達政宗か」 野盗の頭目らしい男が、そう政宗に問い掛ける。 「あぁそうだぜ?だったら?」 胸の前で腕を組み、不敵に答える政宗に 頭目はやはり好奇の眼を向ける。 …しかし男ってのは、みんな同じ反応をするな。 その様子を冷ややかに見詰めながら、政宗は内心つまらなさそうに呟いた。 「独眼竜が小娘だってのはヨタ話じゃなかったとはなァ… こりゃ俺にも運が向いて来たぜ。」 「HA!俺を生け捕りにして身代金でもせしめようってか?」 「さすが察しがいいな?伊達の姫様。」 「てめぇらみたいな手合は山程相手にして来たんでな。」 降って湧いた幸運に、眼をギラつかせながら迫る野盗共に 四方を取り囲まれながらも、政宗は至って平静だった。 さして興味も無さそうに周囲に一瞥をくれると、それきり見向きもしない。 そんな政宗にどこか好色な視線を向けながら、頭目はまた問いかける。 「あんたにひとつ聞きてぇんだがな。」 「なんだよ。」 「何故あの娘と逃げなかった? そんなに俺らの慰み者になりたかったかい?伊達の姫様?」 下卑た笑みを浮かべる男に、政宗は艶然と微笑んで返す。 「…逃げる?この俺が?笑わせてくれるぜ。…それとなァ。」 「あぁ?」 「…気安く姫様姫様って呼ぶんじゃねぇ。 俺をそう呼んでいい奴は…この世でただ一人だ!!」 次の瞬間。 頭目の首は下卑た笑みを浮かべたまま地面に転がった 。政宗の右手には、一振りの竜の爪が握られている。 血の滴るそれを鞘から抜き放つ瞬間を見た者は、 この中に一人として居なかった。 転がる首を見下ろしながら、政宗は冷たく微笑む。 「俺を誰だと思ってる? …俺は奥州筆頭…独眼竜・伊達政宗。 だから当然…」 鎧の下から滲み出るような気迫に、夥しい数の野盗達は身動きも出来ない。 「この地に生きる民百姓の為、 てめぇらみたいなクズをブッ殺すのもお仕事なのさ。」 いつの間にか中空に上っていた月の光を、 抜き放たれた6本の竜の爪が鋭く弾く。 その刹那、恐怖に背中を押された野盗の群れが政宗に襲い掛かる。 泣くような、笑うような声を上げながら。 「竜の膝元を汚した罪…地獄できっちり償いやがれ!!」 月光の中響き渡るその声は、 一人の少女のものではなく 紛れもなく一匹の竜の咆哮だった。 (つづく) おなごBASARA(小ネタ)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24887.html
登録日:2012/02/09(木) 16 05 37 更新日:2021/10/14 Thu 01 14 51 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 BASARAシリーズ BASARA初の外伝 CAPCOM PS2 Wii カプコン ゲーム リメイク リメイク←wiiにて 二人プレイ 常時作画崩壊←どうしてこうなった 戦国BASARA 浅井夫婦 片倉復活 英雄外伝 風魔初プレイヤーキャラ化←でも外伝扱い 『戦国BASARA2英雄外伝』は文字通り戦国BASARA2の外伝的物語である。 そしてファンに脈々と語りつがれる伝説であり、黒歴史である。 【概要】 ハードはPS2とwii。wiiは通常のBASARA2とセット。 初回特典はミニキャラのカレンダー。 この作品は合戦中のムービー以外は全ての場面でいつものCGではなくアニメが使われる。 OPだけでなくストーリーモードや外伝モードのOPムービーやEDムービーもアニメ調になっている。 このムービーこそ伝説のAGOアニメであり黒歴史と呼ばれる由縁である(これを除けば好評だったりする)。 今回からバサラくじや二人プレイ可能(一部)など2より更に画期的な要素が加わっている。 初めてプレイする時に『2』のデータをコンバート(引き継ぎ)することができる。 (『2→外伝』にコンバート出来ても逆は無理だったがwii版では『2→外伝』、『外伝→2』も可能になった) コンバートしてもデータは残るので安心してコンバートしよう。 キャッチコピーは「英雄の数だけ、戦国はある」「明かされなかった英雄たちの物語」 【ゲーム内容】 〔ストーリーモード〕 英雄外伝のメインモード。全5章構成。 片倉と浅井夫婦の3人それぞれのストーリーがある。初回クリア時は「衣装(染)」が貰える。 片倉小十郎 毎度お馴染み竜の右目。プレイヤー武将に昇格。 松永が六爪の引き換えるために人質としてさらった伊達軍を救出するために筆頭と一緒に参る! お市 浅井夫婦の妻の方。プレイヤーキャラクターに昇格。(しかもストーリーをもらっている) ストーリーはひたすら暗くシリアス。戦国BASARA3宴の松永ストーリーと同じくらい、もしくはそれよりも暗いかもしれない。 ストーリー展開的に後味がいいプレイをしたい人はお市→長政の順でプレイした方がいいだろう。 お市は信長と長政という二人の大切な人の間でどう動くのか…。 武器は双頭薙刀がメインで攻撃によっては魔の手も出る。 お市のストーリーモードをクリアした時のみスタッフロール時の歌が変わる。恐らくお楽しみ要素の一つである。 浅井長政 ウルトry…ではなくお市の旦那。奥さんと同じく昇格組。 せっかくのお市との結婚式にオジャが乱入したことから話は始まる。 お市ストーリーとは正反対に正義の味方が悪を削除し、強敵に負け、挫折し、再び立ち上がるという爽快感溢れる王道ヒーローストーリー。 お市姫を救うために浅井マリオが挑む! ちなみにお市も長政も「姉川降魔戦」というステージが共通して出るが、その後の展開がそれぞれ違う。 〔外伝ストーリーモード〕 ストーリーモードとはまた別のモード。 こちらは戦国BASARA2に出ている武将のサイドストーリーのようなもの。 少し短めの全3章構成。以下5人に用意されている。 伊達政宗 我等が筆頭! こちらは松永ではなく魔王に挑む。 魔王信長を倒すために進軍する政宗だったが、真田幸村が率いる軍も本能寺に向かっていることを知り…。 真田幸村 甲斐の若虎。『熱血!武田道場』でひたすら熱血修行! これが武田の日常でござる!! この武田道場ストーリーは人気だったのか、アニメ戦国BASARA第二期のDVD最終巻に番外編(OVA)として収録されている。 その時は筆頭同伴。 前田慶次 戦国BASARA2で一応主役を果たした前田慶次。 今回の話はKGと覇王がまだ関係を絶つ前の話。青年時代。 若き日のKGと覇王はいたずらでまずは軍神に挑もうとする。 長曾我部元親 西海の鬼、『2』でプレイヤーキャラに昇格しただけでなく外伝にも登場! 主に家康とのエピソードになっている。 この外伝ストーリーをプレイすると、何故アニキが戦国BASARA3で時折家康のことを話す時に「友」と言っていたのかが分かる。 風魔小太郎 「風魔は2のプレイヤーキャラじゃなかったはずだが。」という細かいことは気にしない。本編ではなく外伝扱いなのだ。 北条氏政に雇われている傭兵風魔小太郎。氏政からの命令を果たすために風のように動く! 「風魔!豊臣と竹中半兵衛を討つのじゃ!」 〔天下統一モード〕 お馴染み天下統一モード。初めてクリアすると衣装其の弐が貰える。 参加武将はストーリーモードの武将と外伝ストーリーの武将合計8人以外も合わせて、全30人である。 残り22人を簡単に紹介。 織田信長 魔王。今回はストーリーが無い。武器はショットガンと刀。 濃姫 魔王の奥さん。武器は二丁拳銃。たまにバズーカも使うすごいお方。 上杉謙信 軍神。神速の剣さばきは扱い慣れたらなかなかコンボを繋げ易い。 武田信玄 お館様。ひょっとこ仮面の正体ということをバラす時まで幸村に気づかれなかった。 いつき 農村の元気娘。素手で攻撃が出来る技や装備があるとかないとか。 ザビー ザビー教の教祖。「愛ヨリお金デ〜ス」が本音。色物1号。 森蘭丸 魔王の子と呼ばれている。武器は弓矢。金平糖が好き。 明智光秀 『2』では謀反に失敗して捕まり、魔王にリベンジした。 かすが 謙信様のためなら何処までも。色物2号。 前田利家 前田家当主。慶次は彼の甥。 まつ 利家の妻。彼女が作る料理はすごく美味しいようだ。 猿飛佐助 武田軍忍。本来は幸村に雇われている。天狐仮面の(以下信玄と同文) 島津義弘 示現流師範。鬼島津。ホンダムとタメをはれる強さ。 本多忠勝 ホンダム。徳川軍所属。戦国最強。 毛利元就 オクラ。今回ストーリーは無い。 豊臣秀吉 前回の主役格。今回は… 竹中半兵衛 秀吉とKGの友達。豊臣軍参謀。 宮本武蔵 相変わらず乱入して来る。 以下の4人は本作からプレイ可能に。 徳川家康 前回はさらわれまくり。やっとプレイ出来るようになった。 北条氏政 お爺ちゃん。「北条家栄光槍」という名前も見た目も長い武器を使う。 今川義元 色物3号。結婚式を邪魔するけしからんかゆ オジャ。 本願寺顕如 筋肉とお金第一なキャラ。ザビー並にがめつい。援軍を金で買う。 前回の宮本武蔵乱入だけでなく稀に敵専用武将松永久秀が乱入することもある。 松永久秀 本作で初登場。本作で登場する31人の中で彼だけNPC。 慶次と秀吉が袂を別つきっかけを作ったり独眼竜の刀を奪ったりとフリーダム。 各領主の皆さん、セ〇ムしてますか? 〔大武闘会モード〕 2人の武将を選択してペアで挑む。2人プレイ時は1Pと2P同時に、1人でプレイする時は2人のキャラクターを交代させつつ戦うことになる。 各武将ごとに大会での状態を保存できるようになった。景品は2と同じだが、この仕様変更のお陰で簡単になった。 また、従来の大武闘会モードに時間制限が加わった極・大武闘会が登場した。 〔ギャラリーモード〕 毎度お馴染みBASARA博物館。 キャラクター紹介(イラストとボイス)、ムービー、音楽、豆知識が楽しめる。 追記・修正は結婚式でかゆ オジャの妨害を削除した方お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2247.html
完全にネタ。 ふざけた設定を許せる方、寛容な方はどうぞ。 【搬入ドッグ】 「こちらモンキー。予定ポイントに到着した。大将、聞こえるかい?」 「良好じゃモンキー。時間通りじゃな。ブランクが有るとは思えぬ」 「へっ、待たせたな」 「今回お主に与えられた任務は二つ。 一つは織田・徳川連合軍に囚われたワシの義理の兄弟・本願寺顕如と今川義元の救出。 そして本田忠勝出撃準備の確認の有無じゃ。 奴等の要求は松永の九十九茄子じゃ。 24時間以内に要求が受け入れられない場合は本田忠勝を出撃させると言っておる」 「本田忠勝…!?あの最強の武人か」 「既にタイムリミットまで18時間を切っておる。頼んだぞモンキー」 【ヘリポート前】 「……滅機?長曾我部のカラクリが何故こんな所に」 「それにしても、この様な嵐の中カラクリを起動させるとは無茶でござるな」 「誰だ?」 「まだ紹介していなかったのう。今回の作戦でセーブを担当する真田源二郎幸村じゃ」 「お初お目にかかる、モンキー殿。セーブしたくなったら某に連絡するでござるよ。 無線周波数は140.96。セーブ専用回線でござる」 【セーブ選択時】 「セーブでござるか?」 →YES NO 「お館様の教え・その壱!『慢心するな、精進あるのみ』! 十分の勝ちが一つの負けに繋がると知れ、と言う意味でござるよ。 うおおおお!!流石はおやかたさむああああ!! モンキー殿もこまめなセーブを心掛けるが宜しい」 【B1独房】 「動くな!」 「!」 「本願寺顕如を殺したな。何て酷い事を」 「実戦は初めてかい?新米」 「新米じゃない!う…動くな!」 「目に落ち着きが無く視点が定まらない。新兵特有の目だ」 「………」 「――返し刃になってるぜ」 「!?」 「さーて、どうする?新米!」 「言ったはずだ!新米扱いするな!」 「どうした新米!斬れ!」 【B2武器庫】 「生き延びた所を見ると、どうやら素質はあるか?」 「あなたは?」 「今まで名前が必要になった事は無いね」 「あ…!もしかして、モンキー?」 「そう呼ばれた事もある。お前がかすがだな」 ……To Be Continue……(※続きません※) 続・MGS@戦国BASARA
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1830.html
薄暗闇の中をしばし歩いたその先で見た光景は、大体 政宗の想像したものと同じだった。 「いやッ!いやよぉ!!離して!!」 「暴れんじゃねえよ、このアマ!」 うす汚い姿の、いかにも野卑な数人の男に、まだ年若い娘が 組み敷かれて着物を脱がされようとしている。 多分この辺りの村娘だろう。 しきりに悲鳴を上げて抵抗するが、複数の男の力にかなう筈も無い。 娘の着物の裾に男の一人が手を掛けた瞬間、ゴッと鈍い音を立てて、 大人の拳骨程度の石が男の後頭部に直撃した。 「痛ぇぇぇ!!」 「…なんだぁ?てめえ」 「Ah?そりゃこっちの台詞だぜ。人の領地で何してやがる。」 ようやく政宗の存在に気付いた男達は、警戒心を剥き出しに 腰に下げた刀を掴んだ。 その中で、一人だけ我関せずと女の身体をまさぐってる男が居たので、 政宗は再度石を投げ付けてやった。 「ここはお前らみてぇな下衆の居ていい場所じゃねえ。消えな。」 そう不遜に言い放つが、素直に聞き入れる者など このならず者達の中にいる筈もない。 その声や体躯が男のものでは無いと分かるや、男達は警戒するのを止め、 代わりに好奇とからかいの眼で政宗を見た。 「女だてらに武者の真似事かい?嬢ちゃん。」 「なかなかソソるぜ」 ジロジロと無遠慮な視線を投掛けては、口々に下品な笑い声を立てる男達を 政宗はしばらく何の感慨も無く眺めていたが、やがて興味を失くしたように 視線を外すと、つかつかと倒れたままの娘のそばに歩み寄った。 身を縮めて震える娘を抱き起こし、優しく声を掛ける。 「Hey girl ひでぇ目に遭ったな…大丈夫かい?」 「…は…は、い。」 喉の奥から絞り出すようにしてようやく返事をする娘に、 安心させるように政宗は微笑み掛ける。 「家はどの辺りだ?送ってやるよ。」 「てめぇ…!」 自分達をすっかり無視して話を進める政宗の背後から、 男の一人が蒼い陣羽織に包まれた肩を力任せに掴んで 地面に引き倒そうと動いたが、 肩に触れる直前に政宗は僅かに身を捩ってそれを躱す。 そしてすかさず、力の行き場を失って前のめりになった男の鳩尾に、 固めた拳を叩き込んだ。 不様な呻き声を上げて地に倒れ込む仲間の姿に、それまでニヤニヤと 野卑な笑いを浮かべていた男達の表情が一変する。 鼠に噛まれた猫が、その鼠をなぶり殺そうと狙うような 明からさまな害意を一身に受けながら、政宗は口の端だけで不敵に笑う。 「OK…この娘の代わりに、俺が遊んでやるよ。」 笑みを形造る唇とは裏腹に、その一つだけの眼は冷たい怒りに燃えていた。 「昇天しな!Fuckin men!!」 一斉に襲い掛かる男達に向かって、政宗は放たれた矢のように疾った。 おなごBASARA 続②3
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1898.html
「政宗様ッ!!」 「うわっ」 有無を言わさぬ勢いでがしりと両の肩口を掴まれ、 政宗は思わず困惑の声を上げる。 「怪我は有りませんか!?下郎共に無体な仕打ちを受けては居ねぇでしょうな?!」 「け、怪我はねぇし、Rapeもされてねぇ!だから落ち着け、小十郎」 「小十郎はいたって平静にござる!」 「どこがだよ!」 どう見ても平静ではない小十郎の険しい顔に、政宗は今更ながら 「やっちまった」と内心青冷めた。小十郎は日常的に小言を言ったり叱ったりするが、 本気で怒ったり取り乱したりする事など殆どない男だ。 …戦場で、政宗が命に関わるような無茶をした時以外は。 「…まぁ、今回の事は責めますまい。 民を無法者から救う為になさった事なれば。」 つい取り乱した自分をひそかに恥じるように 淡々とした小十郎の言葉に、政宗は問い返す。 「…そう言えばお前、どうしてその事知ってるんだ?」 「此処に来る迄の道で出会った、政宗様の馬に乗った娘から 事の子細を聞きました故。」 小十郎の応えに、政宗の表情が僅かに緊張する。 「あの娘はどうした?無事だったろうな?!」 「…ひどく泣いてはいましたが、怪我ひとつ無いようでしたし、 聞かれた事にもきちんと答えておりました。 家まで送りましたので、今頃は家族の元でしょう。」 「…そうか、そいつは良かった。」 小十郎の言葉に、政宗は心底ホッとしたように胸を撫で下ろす。 逃がしたはいいが、落馬したり他の野盗襲われたりはしていないか ひそかに心配だったらしい。 「それで、此処への到着が遅れました。」 「いや、Coolだぜ小十郎。…これで娘を放って俺の所に来たりしたら 許さねぇ所だった。」 政宗は、改めて周囲を見回した。地面に転がる無数の野盗共の死体は、 それでも政宗に襲い掛かって来た者の半数に過ぎない。 残り半数はあっと言う間に戦意を無くして何処かしらに逃げた。 もう、この近隣に近付こうとはしないだろう。 「ま、何にせよあの娘が無事で良かったぜ。 ならず者共の慰み物になるなんざ、あんまりに可哀相だからな。」 「…自分もそうなる所だったとは、思わないのですか。」 「Ah?」 何かを押し殺すように重い小十郎の声に、しかし政宗は深刻さを欠いた様子で応える。 小十郎が心配するような事態にはどう転んでもならないと、分かっていたからだった。 おなごBASARA 最終3
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1902.html
政宗の脳裏に、亡き父の面影がよぎった。 病で容貌の崩れた自分を変わらずに愛し、励まし守ってくれた優しい父だった。 生き馬の目を抜くようなこの乱れた時代に将として生きるには、 あまりにも心が暖かすぎる父だった。 「…政宗様。あなたが女子としての幸せを見つけ、 それに生きられる事は輝宗様の… そしてこの小十郎を含む伊達家臣一同の願いでも有るのです。」 「………」 「いつか訪れるその時まで、 この小十郎があなたを命に替えてもお守りしましょう。 ですから、無駄な事などと悲しい事を仰られないで下され。」 小十郎の真摯な言葉に、政宗は何と言ったらよいのか分からず、困り果てた。 亡き父や小十郎、それに周囲の者達がそんな思いで居たなど、考えた事も無かった。 今まではただひたすら、「女だから」と甘く見られまいと、 戦を繰り返し領土を広げる事のみに力を尽くして来たというのに。 そして周囲もそれを望んでいるのだとばかり思っていたのに。 「…今更だぜ。 俺はただ守られるだけのお姫様になんかなりたくねぇ。 俺の望みは独眼竜として天下を奪う事。それだけだ。」 「無論、天下も取りましょうぞ。 さすれば縁談など今以上に選り取りみどりでしょうからな。」 「あのなぁ…」 何か言い表せない疲れを感じて、政宗はがっくりとうなだれる。 小十郎はそんな政宗の様子に苦笑する。 「…それに周囲の思惑は別として、 政宗様自身が認めるような男が現れた時、 嗜みがまるで身についていないが為に相手に振られるなど、 有ってはならない事はございませぬか。」 言外に滲み出る「だから稽古をさぼるな」という気迫に根負けして、 政宗は仕方なく腹を決めた。 「…OK、分かったよ。 流石にそんな屈辱は味わいたくねぇからな…もう稽古はさぼらねぇ。 だがな小十郎。」 「はい」 「もしそれで俺を嫁にしたいなんて奇特な男がOld Missになっても現れなかった場合、 お前責任取れるんだろうな?」 「無論の事。」 言われっ放しでは癪だと放った政宗の言葉に、 小十郎は何を今更、と言った風情で答える。 「いつも申し上げておりましょう。 その時はこの小十郎が貰って差し上げます。ご心配召されるな。」 あまりに当然のように発せられた言葉に、政宗はしばらくポカンと口を開いた。 「なっ!…お、お前、あれマジで言ってたのか?」 「小十郎はいつだってマジにございますが。」 おなごBASARA 最終7
https://w.atwiki.jp/bsbwiki/pages/17.html
舞台「戦国BASARA」蒼紅共闘 2010年4月9日~4月18日 サンシャイン劇場 【出演者】 武将 伊達政宗:久保田悠来 真田幸村:細貝圭 片倉小十郎:吉田友一 猿飛佐助:村田洋二郎 濃姫:長澤奈央 森蘭丸:椎名鯛造 明智光秀:谷口賢志 織田信長:窪寺昭 アンサンブル 今井靖彦 高橋光 おぐらとしひろ 翁長卓 高橋玲 金田進一 高田将司 竹中寛幸 遠藤誠 佐久間祐人 八巻正明 竹内諒太 一内侑 永島真之介 平野雅史 渡部和博 山本常文 森山光治良 村瀬啓佑 音野暁 石井寛人 【スタッフ】 作・演出・振付:西田大輔 脚本協力:山本真(CAPCPM) 監修:小林裕幸(CAPCOM) 演出助手:佐久間祐人(AND ENDLESS)、中川えりか(AND ENDLESS) 舞台監督:粟飯原和弘 照明:千田実(CHIDA OFFICE) 音響:前田規寛(M.S.W.) 映像:影乃造 舞台美術:角田知穂 アクション協力:JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)、AND ENDLESS 衣装・美術監修:エレファントチョップ プロデューサー:三角大、下浦貴敬 制作:株式会社H&M、Office ENDLESS 協力:株式会社アガペー AND ENDLESS 株式会社エースクルーエンタテインメント 有限会社GMBプロダクション 株式会社ソサエティ オブ スタイル 株式会社ダイス 株式会社2年3組 BESIDE(宮津ルーム) 株式会社リエヴェ 有限会社礼泉堂 主催:株式会社H&M 株式会社エンタテイメントプラス 原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
https://w.atwiki.jp/sb2_words/pages/148.html
開始 司祭「ザビー様、例の信者が逃げ出しました!」 ザビー「なんてコト、大事な金ヅルが… 直ちに下手人をヒットラエるのデース」 慶次「」 伊達「」 幸村「」 信玄「」 佐助「」 秀吉「」 竹中 台詞無し? 元親「」 毛利「」 信長「」 濃姫「」 蘭丸「」 光秀「」 上杉「」 かすが「」 利家 台詞無し? まつ「」 島津「」 忠勝「」 いつき「」 ザビー「」 武蔵「」 VSサンデー毛利 登場 「ザビー様… 我が名はサンデー毛利! 跪くが良い!」 戦闘開始 サンデー「我が日輪の申し子サンデー、見るがいい!」 司祭「彼はザビー教に入信しました」 戦闘中 サンデー 「これが新たなる我の胎動よ!」 「今なら入信を条件に許してやろう…」 「くくく…全てはザビー様の計略通り…」 ザビー 「ワタシにイイ頭、見せてチョーダイ!」 ザビー「ファイト、サンデー! イッチャッテ!」」 サンデー「その期待に応えぬわけにはゆくまい…参る!」 司祭 「どんな人物をもトリコにする… これがザビー教の力です」 撃破 サンデー「我が名は…サンデー…」 ザビー「タクティシャン、まだ使命終えてナイヨ!」 VSチェスト島津 登場 戦闘開始 チェスト「ま、いろいろ事情があって、ここにおりもす」 司祭「彼も愛を信じています」 戦闘中 チェスト 「オイは愛の男に生まれ変わったとね、ぐはは!」 「示現流、愛の太刀!」 「怪我したくなきゃ下がっときんしゃい!」 ザビー 「ソノ剣で愛たたき込んであげナサーイ!」 司祭 「どんな人物をもトリコにする… これがザビー教の力です」 撃破 チェスト「ヒゲば生えた…天使が見えっど…」 ザビー「アレ? 負けちゃっタ?」 通常 武将遭遇 司祭 「あなたの洗礼名はカプリチョに決まりました」 「悔い改めよ、右手、左手ーッ!」 「臨兵闘者皆陣烈在ザビー!」 「いやらしい目で私を見ないで下さいッ!」 「アメイジング・ザビー!」 「ザビー教教義第百節・愛は戦いを生む!」 「ハヴァナイス・ザビー!」 ザビー 「アナタ、既に洗礼されてマスヨ 晴れてザビー教の一員! オメデトー!」 武将撃破 司祭 「我らは惜しい人材を失いました」 「ザビー教教義第五節・死ねば…天国…」 雑魚戦・~人撃破 司祭・信者 「あなたなら幹部になれますよ」 「お前の兵を信者にしてやる!」 「天罰をも恐れぬ者め!」 「我々はあなたを恐れませんよ」 「美しい…これがザビー教の相対性理論!」 「ザビー様よりもあなたを信じたい!」 「ザビー様は暴力を望みませんよ」 「必ず最後に愛は勝つわけではない!」 「肉体は滅んでも魂はザビー様とともに…!」 「怯むな! 我らにはザビー様の愛がある!」 「ザビー教教義第八節・この髪型には愛が宿る」 「ザビー教教義第九節・金のある者には優しく」 「アテンション・ザビー!」 「ラーブ・アーンド・ピィーッス!」 「ノーザビー、ノーライフ」 「ザビー・オア・ダイ!」 「異議あり! 被告は信者を倒しすぎているッ!」 「異議あり! 被告は愛を無視しているッ!」 ザビー 「さあ、愛の成果を見せてあげなサーイ!」 「野蛮ッ! ヤバンなヒトヨッ!」 「ナマイキデース! 逆さ磔打ち首獄門ネ!」 ザビー「ついてきてくだサーイ、天国マデ!」 信者「リジェクト・ザビー!」 ザビー「イキナサーイ、信者のミナサーン」 信者「愛のため!」 ザビー「ミナサン、先に天国行きマスカー? 信者「ノーサンクス・ザビー!」 VSザビー 登場 「オー、アナタ、愛知らナーイ、悲しいネー… デモダイジョブ! ザビーがコレで、愛教えたげるネ!」 戦闘開始 ザビー「目には目、埴輪にはハニワ!」 慶次「」 伊達「」 幸村「」 信玄「」 佐助「」 秀吉「」 竹中「」 元親「」 毛利「我に半径五尺以上近付くな」 信長「」 濃姫「」 蘭丸「」 光秀「」 上杉「」 かすが「」 利家「それがしと友達に… →まつ「なりませんよ、犬千代さま!」 まつ「」 島津「」 忠勝「」 いつき「」 ザビー「」 武蔵「愛ってなんだ?おめー知ってんのか?」 戦闘中 「モウネ、愛トカどうでもイイ気がシテキタ」 「ザビー教教訓その一・骨まで愛シテ」 撃破 ザビー「ワタシ、お花畑見えてきましたネ…」 信者「グッドラック・ザビー!」
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1896.html
※小十郎×政宗(おなご)です。 ※ダラダラ長いけどエロはありません。 ※政宗の父親とか、少々捏造が混じってます。 色々を許せる方、どうぞお読み下さい。 『小十郎…儂は生まれて初めて、天の采配を恨むぞ…。』 片倉小十郎はその森に足を踏み入れるなり、眉を顰めた。 鉄錆と、獣の臭い。大量の血と、それに誘われた山犬のものだと知れる。 物音は無い。しんと静まり返る森は、戦い終わった戦場の空気と、ひどくよく似たものをその身に包んでいた。 地に転がった肉を食んでいた山犬は、近付く人間の気配を察すると素早く闇の中に姿を消した。 無益な争いを好まない分、動物とは賢いものだと小十郎は思う。 灯りは無くとも、青白い月光に目の前に広がる惨状はしらじらと明らかになった。 数にしておよそ二十人程度だろうか。いかにも野盗か野伏せりかといった風体の男達の骸が散乱している。 小十郎は表情も無くそれらを見下ろすと、どれも刀傷で絶命している事を認めた。 政宗がやったのだろう。それは分かっている。 しかし肝心の政宗の姿が何処にも見えない。 「政宗様!何処に居られるのか!」 そう声を張り上げて呼ぶが、返事はない。 言い様のない不安を押さえ込みながら、さらに森の奥に踏み入ると、 見慣れた鉄の塊が地面に打ち捨てられるように転がっているのが目に入った。 それは、見間違える筈もない。弦月の前立てに飾られた政宗の兜だった。 慌てて拾い上げると、それは血飛沫を浴びている訳でも、ひどく破損している訳でもない。 ただ、その主の姿だけが見当たらなかった。 「政宗様…ッ!!」 小十郎がもう一度主の名を呼ぶと、背後に生えている枝振りの見事な樹の上部がガサガサと騒ぎ、 声が降って来た。若い娘のものだった。 「小十郎か?」 「…!政宗様?!そこに居られるのですか?!」 「ああ。」 「何故そのような所に…ご無事なのですか?!」 「一遍に聞くんじゃねぇよ。これから説明する。…もうその辺に山犬は居ないな?」 政宗の問い掛けに、小十郎は律義に周囲を見回す。 「居ないようです」 「OK 今降りる。」 再び枝を揺らす音が響き、地面に藍色の影が降り立った。 それは兜を被っていないことを除けば、稽古事を嫌がって城を出た時と まるで変わった様子のない政宗だった。 「お、兜拾ってくれたのか。Thank Youな。」 小十郎の手から兜をかっさらうと、いつものように被り、顎紐を締めた。 「ったく山犬には餌と間違われるわ、逃げた木の上じゃ兜に虫が入るわ 参ったぜ…って、どうした小十郎?」 おなごBASARA 奥州最終話